東京科学大附属だからできる学び
1年生は、分野に所属せず共通に学習します。どの分野にも共通する普通科科目を中心に、理工系の基礎科目を学習することにより、自分が何に興味を持っているか、適性があるかをじっくり考えることができます。
1年生の末に分野を選択し、2年生から5つの専門分野に分かれて学習します。どの分野でも理工系の大学レベルに匹敵するような本格的な実験や実習を行い、各分野の特性をいかしながら、知識の深化と技術の習得をめざし、普通科高校ではできない学習に取り組みます。
各学年で生徒全員が「探究活動」を実践します。多くの実験・実習を通して、本質的な理解を追求してきます。
1年生では、「探究活動の基礎」として、どの分野にも共通する「科学技術に関する基礎的な科目の学習」を行います。
様々な実験やものづくりを通して、科学技術の基礎を学びます。専門及び専門と関わりの深い物理や化学などの理論と法則を、体験的に学習することによって、第2学年での専門学習への接続を行います。科学技術者を目指す第一歩となる科目です。
解析・計算・設計などコンピュータの用途は多岐に渡り、専門分野でも広く活用されています。この授業では、実際にコンピュータを操作しながらデータ分析やpythonによるプログラミング等を学習し、様々な専門分野への応用に備えています。
科学技術系のグローバル人材を育てる科目です。現在、私たちの抱えている様々な問題を取り上げながら、問題解決型の学習を行うとともに、技術者のあり方も学ぶという他に類を見ない特徴ある教育実践です。著名人やScience Tokyoの先生方による特別講義で、さらに学びを深めます。
2年生では、分野の特性をいかした専門性の高い科目の学習が始まります。本格的な実験や実習を行い「探究活動の深化」を目指します。
科学技術基礎実験での学習をもとに、各専門分野の特性をいかした実習内容に取り組むことにより、専門的な実験やものづくりを通して、自ら課題を設定する力やそれらを解決していく力を身につけます。さらに、その内容を日本語だけでなく英語でも、発信していくことを目指します。
Science Tokyoの先生方と本校教員とが協同で授業を行う、本校独自の科目です。高等学校で学習する理数系科目の内容が、現代の先端科学技術でどのように活用されているかを、具体的な研究事例をもとにわかりやすく解説します。先端的な科学技術の理解を通じて、高校で学習している内容の必要性の認識と理解が、さらに深まるようにしています。
3年生では、「探究活動の完成」段階として、「課題研究」に生徒全員が取り組み、独創性・創造性を養います。
本校で開発した科目「課題研究」は、生徒自ら問題設定・問題解決を行う科目です。現在、SSH校をはじめとする全国の普通高校等でも実践されています。本校で取り組んできたSSH科目開発の成果を踏まえ、STEM(Science、Technology、Engineering、and Mathematics)の知識や領域をさらに活用して成果を導き発信する内容に進化させ、科学技術系人材の育成に寄与します。
その他、専門分野に所属後、各分野ごとの専門科目を学びます。東京科学大附属だからできる本物に触れる学びを通して、理工系で生きるプロフェッショナルとして、世界に羽ばたいていきましょう。
Science Tokyo(東京科学大学)は、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して2024年10月に誕生した国立大学です。新しい大学の附属高校として、これを契機に、従来行っている理工学系の学院との高大連携教育に加えて、医歯学系の研究科・学部・病院との連携をスタートしました。これからも、大学一体となって一歩先の学びを拓く教育活動を実践していきます。
附属科学技術高等学校は、Science Tokyoの一員として、各学院・学部・研究院・病院などの組織と連携し、理工系分野の教育のあり方について研究を進めています。国立大学法人附属学校唯一の科学技術高等学校として先進的な教育を実践し、Science Tokyoの教員による授業や高大連携の特別プログラムを実施しています。この他にも、附属高校の生徒はScience Tokyoの図書館等の学内施設を利用することが可能です。東京科学大附属は多くの場面でScience Tokyoと密に連携し、理工系専門分野の早期教育をはじめ、新しい教育活動を推進しています。
問題解決型学習の一環として、より広い視野を育むため、生徒の興味をより喚起するために、著名人やScience Tokyoの先生方による講義を実施しています。
Science Tokyoの先生方が、年間通して延べ26名ほど講義を行っています。最先端の学びに触れて、自らの学習に生かすとともに、自らの将来への新たな視点を養うキャリア教育の一部にもなります。
3年間の専門教育の集大成でもある課題研究では、成果発表会や活動の一部においてScienceTokyoの先生方と連携し、指導・講評を受けながら研究活動を行っています。
博士後期課程の学生が講義を行います。大学院生より大学院の研究テーマや研究の進め方について講義を受けるとともに直接質問するなどの交流で、大学院レベルの研究を知る貴重な機会となっています。
大学教授としても活躍する附属高校校長が、大学を紹介するとともに自身の研究活動をわかりやすく講義します。校長との対話から将来の進路を考えるヒントを得る生徒も増えています。
大岡山キャンパスの学園祭「工大祭」に合わせてキャンパスを訪問し研究室などを見学します。研究の最前線を知ることで科学技術への関心を深め、また大学生活を体感することで進路意識を高めます。
統合を契機にスタートした附属高校生限定の高大連携特別プログラムでは、今後、プログラム内容を拡充していく予定です。
湯島キャンパスを訪問し、学長による特別講演に加えて、理・工学に親和性の高い専攻を中心とした先生方の講演、病院の施設見学などを行っています。
国際交流・海外研修プログラムには、優秀で積極的な生徒が選抜されます。海外の高校との協働研究、積み重ねてきた研究の海外発表、海外の生徒たちとの交流などは、将来グローバルにはばたく生徒たちにとって、貴重な第一歩となります。
高校3年間は、共に学ぶ仲間と過ごす、かけがえのない時間。生徒たちが過ごす1日を紹介します。
登校
JR田町駅芝浦口から徒歩2分、都営地下鉄三田駅A2出口から徒歩5分と、通学のしやすさは魅力的。田町駅の朝は通勤ラッシュと重なります。
SHR
8:30~8:40
朝のHR。担任の先生からの連絡・体調確認を受け,1日が始まります。
午前の授業
8:40~12:20
1時限は50分です。本校では午前4時限、連続した実習が多いのも特徴の1つ。
授業は教室で受けたり、体育館・グラウンド、各専門分野の実験・実習室など、様々な場所で行われます。
昼休み
12:20~13:05
生徒それぞれ好きな場所で昼食を取ります。グラウンドで体を動かす生徒も。
午後の授業
13:05~15:40
5~7時限目の授業です。
SHR
放課後
帰りのHRが行われて,1日の終了です。
放課後は、主体的な活動の時間。部活に打込んだり、学習や課題に取組んだり、国際交流活動をしたり、研究活動に励んだり・・・と、各々のびのび活動しています。
本校では、19時が最終下校時刻です。